ヨガインストラクターを目指すときによく耳にするRYT200という資格。
ですが、RYT200を取得していなくてもヨガインストラクターにはなれます。
「じゃあ、RYT200って取得する意味あるの?必要ないのでは?」
そのように疑問に思っている人に向けて、この記事では下記について説明します。
- 全米ヨガアライアンスRYT200やRYT500とは?どんな意味?
- RYT200は必要か?意味ないしいらない?
- RYT200を取得するメリット
- RYT200はいらない・必要ない人
ヨガインストラクターになりたいけど、RYT200を取得するか迷っている人はぜひ最後まで読んでみてください!
全米ヨガアライアンスRYT200やRYT500とは?どんな意味?
全米ヨガアライアンスは、1999年に2つのヨガ団体が合併して作られた、世界で最も知名度の高い非営利のヨガ協会です。
その協会が認定する資格をRYTと言います。
RYTは『Registered Yoga Teacher』の略で、RYTの後ろについている数字は時間のことです。
- RYT200は、200時間
- RYT500は、500時間
指導者としてそれだけの時間の訓練を受けたという証拠になります。
RYT500はRYT200を取得後に、さらに追加で300時間カリキュラムを受講することで取得できる資格です。
取得していれば、よりヨガに関する知識や理解が深いことを世界的に証明できます♪
RYT200は必要か?意味ないしいらない?
RYT200はヨガインストラクターとして働くために、必ず取得しないといけないわけではありません。
その理由は、RYT200は民間の資格だからです。
取得しているからと言って必ずインストラクターになれるというわけではありません。
「それなら、RYT200は不要なのでは?」と思ってしまいますよね。
ですが、決してそんなことはありません。
なぜなら、RYT200を持っていることが最低の条件として求人募集をしているヨガスタジオが増えているからです。
その場合、RYT200を持っているかどうかで応募まで進めるかどうかが決まってしまいます。
ヨガインストラクターとして働ける確率を上げたいなら、RYT200の取得をおすすめします。優先度は高めです!
ヨガ資格『RYT200』については以下の記事をどうぞ↓
RYT200を取得するメリット
RYT200を取得するメリットとしては下記3つがあげられます。
- ヨガについて体系的にしっかりと学べる
- ヨガインストラクターとしての信用につながる
- 海外でも活躍できる
では、それぞれ見ていきましょう。
①:ヨガについて体系的にしっかりと学べる
まず、RYT200を取得すれば『ヨガについて体系的にしっかりと学べる』ということがメリットとしてあげられます。
なぜなら、RYT200はヨガに必要な『アーサナ(ポーズ)、解剖学、ヨガ哲学、指導実践』などを、バランスよく学べるカリキュラムになっているからです。
ヨガインストラクターになるのであれば、アーサナを覚えるだけでなく、解剖学やヨガ哲学などの知識も必要になります。
ですが、それら全てを独学で学ぶのは難しい上に、偏った知識がつきかねません。
RYT200はヨガインストラクターの質の向上のために作られた制度なので、インストラクターになるために必要な知識全てが網羅されています。
RYT200を取得することで、ヨガに関する知識を効率よくしっかりと学べますよ♪
②:ヨガインストラクターとしての信用につながる
RYT200の取得は、ヨガインストラクターとしての信用につながります。
なぜなら、RYT200はヨガインストラクターとして一定の時間を費やし学んだという証明になるからです。
RYT200を取得しているヨガインストラクターのレッスンだと、なんだか安心感がありますよね。
このように、RYT200はお客さんからの信頼を得られやすくし、集客につながるツールにもなり得るのです。
近年ではヨガスタジオでの採用の最低基準にもなっていたりします。
ヨガスタジオでヨガを教えたい人や、独立開業もしくはフリーランスでヨガを教えたいと思っている人にとっても、RYT200は取得しておいた方が良いでしょう。
③:海外でも活躍できる
3つ目のメリットとして、『海外でも活躍できる』という点があげられます。
なぜなら、RYT200は世界70ヶ国以上で通用する国際的なヨガ資格だからです。
いくら実力のあるヨガインストラクターでも、日本独自のヨガ資格しか持っていなければ海外でヨガを教えようと思っても、採用されるのは難しいでしょう。
世界で共通の資格という明確な基準がないと、採用時の判断がつきにくいからです。
RYT200を取得していれば、海外でヨガインストラクターとして働くための最低基準はクリアしていると言えます。
活動の幅を海外にまで広げたい人は、RYT200の取得はメリットというより必須です!
RYT200がいらない人・必要ない人
RYT200が不要な人もいます。
下記のような人はRYT200ではなく、それぞれの専門的な知識の習得が必要です。
- 妊婦や妊活している女性にヨガを教えたい人
- キッズヨガやベビーヨガが目的の人
- 空中ヨガ(エアリアルヨガ)がしたい人
それぞれ説明していきますね。
①:妊婦や妊活している女性にヨガを教えたい人
妊婦や妊活している女性にヨガを教えたい人は、RPYT85の資格取得がおすすめです。
RPYT85は、全米ヨガアライアンスが認定しているマタニティヨガの資格で、85時間のカリキュラムを受講すると取得できます。
妊婦や妊活中の女性へヨガレッスンをする際には、お腹の赤ちゃんへの影響も考えないといけません。
また、身体面だけでなく精神面にも変化が起こるため、その変化にも上手にアプローチできるようなレッスンの提供が必要。
RPYT85では、妊娠から産後までの体や心の変化に対するケアの方法、マタニティの人に合ったヨガのポーズ、指導方法について具体的に学べます。
将来的に妊婦や妊活している女性にヨガを教えたいと思っている人は、RPYT85の資格を取得すると良いでしょう。
ただし、RPYT85はヨガ経験者でないと取得することができず、下記のような条件を提示しているスクールが多いです。
- RYT200かRYT500を取得している
- RYT200と同等の資格も取得している
- RYT200と同等の指導経験がある
RYT200を持っていない場合は、一度スクールに問い合わせてみてくださいね!
②:キッズヨガやベビーヨガが目的の人
キッズヨガやベビーヨガを教えることが目的の人は、一般社団法人日本ハッピー協会(JAHA)の下記インストラクター講座の受講をおすすめします。
- 『ベビーヨガ&ママヨガ』インストラクター講座
- 『リトル&キッズヨガ』インストラクター講座
一般社団法人日本ハッピー協会(JAHA)は、女性のライフスタイルに合わせてヨガレッスンが提供できるヨガ講師ライセンスを発行している協会です。
ママになっても「自分や子供のために何かしたい」という人や、「資格を取得して開業したい」という人を応援しています。
下記がそれぞれの特徴です。
- 『ベビーヨガ&ママヨガ』
- ベビーの発達心理学に基づいたメソッドや産後のママのケア、ベビーとママのスキンシップについて学べる
- 『リトル&キッズヨガ』
- 子供の身体的・精神的な発達の向上へのアプローチ方法を学べる
どちらも、RYT200では学べない内容のため、キッズやベビーヨガのレッスンをしたいと思っている人は、こちらの資格を取得するとよいでしょう。
JAHA公式サイトはこちら!通学でもオンライン通信でも資格取得可能>>
③:空中ヨガ(エアリアルヨガ)がしたい人
空中ヨガ(エアリアルヨガ)のレッスンをしたい人は、『一般社団法人日本エアリアルヨガ協会』のインストラクター養成講座の受講がおすすめです。
日本エアリアルヨガ協会は、日本でのエアリアルヨガの講師育成や活動支援を行う法人で、インストラクター養成コースは3つの階級に分かれています。
- Basic(3級):10時間
- 入門~初級者向けの基本ポーズ90種類以上を習得、指導法やレッスン内容について基礎となるベースを学ぶ
- Advance(2級):10時間
- 少し難易度のある人気のポーズも習得、引き続き安全かつ効果的にレッスンを行うための方法を学ぶ
- Professional(1級):20時間
- 中・上級者向けのポーズや解剖学も含め、これまでの内容の掘り下げをし、より深い知識の習得や指導力の向上を目指す
空中ヨガ(エアリアルヨガ)はハンモックやカラビナという器具も使用するため、その扱いについても学ぶ必要があります。
また、マットでヨガポーズを行うのとハンモック上でヨガポーズを行うのとでは感覚も全く違うため、専門知識の習得は不可欠です。
RYT200ではその部分を学ぶことはできないため、空中ヨガ(エアリアルヨガ)のレッスンをしたい人は、日本エアリアル協会のインストラクター養成講座の資格取得を目指しましょう。
ただし、1級の受講条件として全米ヨガアライアンスなど30時間以上のヨガ講座を修了していることが必要です。
3級、2級であればヨガ未経験者でも受講できますよ♪3日間あれば取得できるので、エアリアルヨガが気になる方はぜひ!
【まとめ】
今回は、RYT200はヨガインストラクターになるのに本当に必要なのかについて説明してきました。
- RYT200は絶対必要というわけではないが、決して意味がないわけではない。
- RYT200取得のメリット3つ
- ヨガについて体系的にしっかりと学べる
- ヨガインストラクターとしての信用につながる
- 海外でも活躍できる
- RYT200が必要ない人:それぞれ専門的な知識が必要
- 妊婦や妊活している女性にヨガを教えたい人
- キッズヨガやベビーヨガが目的の人
- 空中ヨガ(エアリアルヨガ)がしたい人
ヨガインストラクター人口が増えるにつれ、RYT200取得者も増えています。
ヨガスタジオでの採用時の最低基準にもなってきているので、これからヨガインストラクターとして制限なく活躍していきたいと思っている人は、RYT200の取得を目指すと良いでしょう。
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